【ピグマリオン実感算数】10以下の引き算を効率的に身につけるポイント
はじめまして!ちきと申します。
我が家のこどもたちは、ピグマリオン家庭学習教材を使って、自宅で学んでいます。
長男は第四グレード終了し、真ん中の娘が第二グレードに取り組んでいるところです。
注)最近グレード名は細かく分類変更されました。
今回は、10以下の引き算の取り組み方について、2人目を取り組んでいるからこそ分かった、ピグマリオン実感算数を効率的に身につけるポイントをまとめておきたいと思います。
【ピグマリオン実感算数】10以下の引き算に取り組む前に
5以下の計算はできるか?
10以下の引き算にとりくむ前に、5以下の足し算引き算(旧:第1グレード)は、サッとこたえられますか?
もちろん、暗記ではありません。
まずは、ヌマーカステンやウッディーブロック、ドット棒、カードなどすべての教具を使って、
5までの数の形を頭で思い浮かぶことができるようになっているかが大事です。
横や縦に一列に並べているだけではなく、どんな並べ方をしていてもその数だとわかるようにします。
そして、頭の中で5までの加減算ができる状態、つまり、
玉やブロックなどをくっつけたり、取り除いたりするイメージができるようにします。
口頭で答えるだけで十分!楽しみながらするのがコツだよ!
6~10までの数はイメージできているか?
5までの数がイメージできたなら、次は、6~10までの数がイメージできるようにします。
5の塊を意識したほうがよいので、ヌマーカステンをメインに使うのがよいでしょう。
このあたりから数えたくなる子も多いので、教具をパッとみせて、パッと数を答えさせるのがポイントです。
長く見せると、数えちゃうんだよね…
基本は5+の形ですが、カードやブロックなどの具体物を使って、6は3+3、8は4+4、9は3+3+3の形でもわかるようにします。
10以下の足し算はできるか?
そして、10以下の足し算です。
例えば、4+4の計算は
- 4は1つ加えると5になること
- 4は1つとると3になること
- 5+3の形は8であること
がイメージできないとできません。
ヌマーカステンで繰り返ししていると、いつの間にか頭でイメージできるようになります。
4+4の形は、球を1つずらして5+3と同じであるという考え方でもよいですし、
4+4の形を見るだけで8と分かる子もいるかもしれません。
それはそれでよいと思います。
どのように考えて計算するかは、子供自身で気づくところであって、親が考え方を教え込むところではありません。
繰り返し繰り返し具体物で体験させて、子供自身の気づきを促すことが大事です。
最初はプリント学習というよりも具体物を使った遊び感覚で!
【ピグマリオン実感算数】10以下の引き算
引き算は、足し算が7~8割方できるようになってから取り組みます。
足し算がちゃんとできるようになると、引き算はスムーズにできます。
逆もしかりですので、足し算が100%できる状態になってからでなくとも大丈夫です。
①5を引く引き算
引き算で一番最初に取り組むのは、5の引き算です。
例)9-5
ヌマーカステンで繋がった5つの玉を移動する動作を繰り返し行い
しっかりと頭でもイメージできるようにします。
6~10の数を5+αの形で思い浮かべることができていれば、簡単です。
おそらくはじめからできるお子さんも多いと思います。
②10の引き算
10のヌマーカステンから実際に玉を移動する動作を繰り返します。
例)10-3
10から3個とると7といいながら、玉を隣に移動させます
ここで、玉を移動する動作=引き算だとしっかりと定着させます。
また、同時に10を作る足し算も確認します。
例)7+3=10
7に3を加えると10
10の補数関係をパッと頭でイメージできるようにすることが必要です。
この経験から足し算と引き算が表裏一体の関係だと気づかせます。
あわせて、10になる数の足し算やドット棒も一緒にするのもおすすめです。
③【8-2型】の計算
【8-2型】とは、9-3や7-1のように、ヌマーカステンの2段目に乗っている玉から移動するという引き算のことです。
例)9-3
9から3個とると6といいながら玉を移動させます
これも先ほど同様、実際に動作を繰り返すことで、できるようになります。
元々5以下の足し算引き算ができることが基本なので、もしできないようでしたら、戻ってしっかりと定着させたほうがよいです。
④【7-3型】の計算
ここが一番難しいところです。
【7-3型】とは、8-4や6-3のように、ヌマーカステンの2段目だけでなく1段目からも玉をとる引き算のことです。
基本の考え方としては、はじめは上段から、足りない残りの数を下段から移動させるというものです。(慣れてくると、こども自身が他にもいろんな考え方をするようになります。)
例)7-3
- 7の形を5+2としっかりイメージし、上の玉2つを移動させる
- 足りない残りの数1を把握
- 5から1つ移動させる
という3ステップを、頭でイメージさせるために、
この動作をヌマーカステンを使って、実際に繰り返し繰り返しします。
繰り返していくと、いつの間にか玉無しでできるようになります。
頭の中でイメージする玉が動くようになるのです。
⑤【9-6型】の計算
【9-6型】とは、8-6や9-7のように、6以上の数の引き算のことです。
基本の考え方としては、6や7の形をそのままとるだけなので、こちらは何もせずとも初めからできることも多いと思います。
例)8-6
8の形を5+3としっかりイメージする
6の形をとる
④より先にこちらを取り組んでもいいと思います。
【ピグマリオン実感算数】計算できるようになる段階
はじめは急に計算できるようにならない
計算ができるようになるには、ある程度段階があります。
- 頭に数がイメージできるようになる
- 球を動かすイメージができる
- 頭で、数を思い浮かべて球を動かせる
わが子はこの3段階を経て、計算ができるようになりました。
①頭に数がイメージできるようになる
パッと見せた時にパッと数がこたえられる状態のことです。
この状態にするために、ドット棒、カード、ヌマーカステン、ウッディーブロックすべての具体物を使います。
ミニトマトとかでも!日常も大事!
②玉が動くイメージができる
足し引きの計算をヌマーカステンの実物を動かさずとも、ヌマーカステンの絵(プリント)を見るだけで、計算できる状態のことです。
これが、頭の中でコロコロと球が動かせるようになった状態です。
③頭で、数を思い浮かべて球を動かせる
この段階までくると、ヌマーカステンを使わず、式を見て答えが言えます。
つまり、頭で玉をイメージして、計算も行える状態になっています。
本来、引き算だけ出来ないのは有り得ない
長男のときは、引き算だけ出来ないということがありました。
特に、【7-3型】ができませんでした。
当時、引き算を玉を取る動作でしており、隣の部屋に玉を移動させるという感覚が無く、引き算が足し算の裏返しだとわかっていなかったためでした。
引き算は足し算の裏返しだということに、気づかないといつまでたっても出来るようになりません。
逆に、そこに気づいてしまえば、足し算が出来れば引き算は自然とできるようになります。
足し算と引き算の関係性をこどもがわかってきてからは、引き算のヌマーカステンは玉を取るという動作に切り替えました。
思いどおりの数の玉を転がして、隣の部屋に持っていくのは大人でもなかなか難しいからね…
玉をとるという動作自体が、隣の部屋にうつす動作と同じ役割をしているのだと子どもにわからせておく必要がありますが、子自身で行えるようになるのでオススメです。
【ピグマリオン実感算数】10以下の引き算のまとめ
今回は、第2子までの備忘録として、10以下の引き算について、今まで経験して気づいたポイントをまとめました。
5以下の計算(第一グレード)をしっかりと取り組み、10の補数を定着させることがとても大事です。
あとは、子供が今どの段階までできているのか、どこでつまずいているのかを常に意識して、子供に寄り添い、楽しみながら取り組むこと。
これが、ピグマリオン家庭学習における最大の秘訣だと思います。
ピグマリオン家庭教材って、プリントも説明動画も膨大で、一人で取り組んでいると方法もあっているのか不安になりますよね?
そんなどなたかの参考になれば幸いです。
一緒に頑張っていきましょう。